峯丸ともかの映画&ドラマ手帳

映画レビュー&ドラマレビュー、執筆した記事などアップしていきます。

今年見た映画をレビューしていきたいのですが、全部は無理かも。とりあえず最新映画で気になったものを更新していきます。あとは、おいおいで!

5パーセントの奇跡

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お題「最近見た映画」

 ★★★2017年 ドイツ映画 マルク・ローテムント監督
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視力が5%しかないとは、どんな感じなのだろう?
と興味を持って観に行った。
レディースディのせいか平日なのに客席はほぼ満席。
みんな感動もの好きなのね。
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映画内で表現された5パーセントの視力とは、恐ろしく曇ったガラス越しに
景色や人を見ているようなもの。
ぼんやりと何かあるなとは感じるけど、誰なのか何なのかまったく分からない。
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そんな状態でホテルマンとして働こうなんて無謀すぎる。
「3番テーブルに運んで!」と言われても、目では確認できず、
「左に15歩右に5歩」という感覚でワインや飲み物を運ばなければならないのだ。
「がんばればどうにかなる!」というレベルの問題じゃない。
それをやってのけてしまう主人公のサリヤ(コスティア・ウルマン)の情熱には心を動かされた。
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しかもこの話、実話だというのだからまさにアンビリーバボー。
実物のサリヤは、15年間も視力のことを隠していたそうで、実話の方がよっぽどすごい。
スゴイ実話を映画化するのは、どうしたって映画の方が見劣りしてしまうが、
マルク・ローテムント監督の演出は、まったく退屈する部分がなかった。
さらに、主演のコスティア・ウルマンを知るきっかけになって儲けものの映画だ。
ドイツ人とインド人のハーフという異色のハンサムさん。
今後、もっとメジャー作に出て人気がでる可能性もある素敵な俳優です。
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明るく前向きな気持ちになりたい人、仕事への取組み方に悩んでいる人にはおすすめします。